2011年03月22日

夜戦(ナイタァ)は断じて開催すべからず

 [茫洋傾材新報 社説]

 プロ野球の復活の吾輩の予想より遥かに早かりしは、同時に球場の被害のまた意外に少なかりし意味において、国民とともに深く喜ぶ処なり。しかれども、かくて開催に帰せるプロ野球は、結局いかに処分するをもって、最も得策となすべきか。これ実に熟慮を要する問題なり。

 この問題に対する吾輩の立場は明白なり。パ・リーグは拙速に実行すべからず、セ・リーグも宜しく早きに迨んでこれを延期すべし、とはこれ吾輩の宿論なり。更に新たに夜半の一角に領土を獲得する如きは、害悪に害悪を重ね、危険に危険を加うるもの、断じて反対せざるを得ざるところなり。

 そもそも夜戦(ナイタァ)を行うことによって、果たして被災地平和の増進に効ありやというに、吾輩の所見にては、寸益なくしてかえって舞台を険悪に置く害あるを虞る。吾輩は本来、プロ野球の試合延期、夜戦非開催を以て、格別東洋の平和を危うくするの害あるを認めず、かえって日本富源の開発繁栄の増進に大効あることを信ずるものなるが、仮りに、我がNPB当局およびオーナーの多数の考うる如く、東洋の平和に害ありとせん。しかれども文科省の意見を議論の一端より駆逐して、試合開催の意見が代わってその一角に盤距すれば、それが、何故に被災地の平和を増進することになり得るや。換言すれば、文科省が意見を汲めば被災地の平和に有害なれども、夜戦の開催を行えば被災地の平和に害なしという理由如何。もし急用以外の電力が、電力需要の一部を領有することが、電力争奪の端を啓き、あるいは東電管内における需要の機会均等主義を破り、日本を舞台とする相互関係を険悪に導くというならば、プロ野球の試合延期の害あるが如く、NPBの夜戦を実行するもまた、均しく有害ならざるを得ず。否、あに独り夜戦開催のみならん。・・・。もしまた、一般人の性質および政策に特に危険の指摘すべきものあるか。世人はややもすれば一般人の帝国主義と、強大なる指導を挙ぐるといえども、この点においてNPBまた、一般人に勝るとも決して劣るものにあらず。・・・。いずれの点より見るも、NPBが一般家庭に代わりて電力を領有するも、毫も被災地の平和に増進すべき理由あるを発見する能わず。

 加之、更に一歩進めて考うるに、鉄道・省庁・一般家庭の諸セクターが、電力需要の割取するの野心なきは天下の認むる所、否、この三セクターは衷心より、多勢の、電力割取を恐れ、百万その防止に努力しつつあり。而してややもすれば電力の占守に野心を包蔵すと認められつつあるは、セ・パの両連盟なり。この点において、NPBは深く国民に恐れられ、排斥を蒙り、更に他セクターには危険視せされ、監督省庁の文科省にすら大いに猜疑せらる。しかるに、今もし試合開催を決定せよ、ただそれだけにても、NPBの東電管内における電力割拠は著しく目立つべきに、そのうえ更に夜戦を開催して、東電管内の地に、金銭的経営を行わば、その結果は果して如何。東電管内におけるNPBの圧迫はいよいよ明白となりて、国内諸セクターの視聴を聳動すべきは言を待たず。オーナー陣ををして言わしむれば、プロ野球が東電管内に拠り、他電力管内に拠ることは、国際的に、国内的に、人心に一朝事ある場合には我が有力なる選手陣を迅速に、有力にはたらかして、速やかに平和を回復を得しめ、はたまた落胆を未然に防止する所以なりと、説かんも、東電管内住民、及び東電管内に大利害を有する諸セクターの立場より見れば、これほど、危険にして恐るべき状態はあるべからず。

 災害中の今日こそ、世人の中には、NPBの試合開催至当なりと説くものもあるを伝うといえども、這次の大災害もいよいよ被害が判明し、復興を開始し、人心落着きて、物を観得る暁に至れば、一般人は申すまでもなく、プロ野球に好意を有するファンといえども、必ずや愕然として畏るる所を知り、NPBを目して極東の平和に対する最大の危険団体となし、国民の互いに結合して、我が国の東電管内における地位を顛覆に努むべきは、今より想像して余りあり。かくてNPBの電力割取は実に不抜の怨恨を国民に結び、諸セクターに危険視せられ、決して被災地の平和を増進する所以にあらずして、かえって形勢を切迫に道くものにあらずや。

 這回の震災において、東電が残るにせよ潰れるにせよ、NPBが東電に依頼し、東電より電力を奪取せるは、NPB外交第一着の失敗なり。もしそれNPBが夜戦を開催せば、これ更に重大なる失敗を重ねるものなり。その結果は、あにただ国民に更に限りなき不便を負担を強ゆるのみならんや。夜戦の開催は断じて不可なり。

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一寸パロディを作ってみました。時間に任せて。ネタ元が怪しい方は日本史の史料集を参考にでもして下さいね。
しかし疲れた・・・。多分、もう、やらない。



posted by 毛竹斎染垂 (Kechikusai Shimitare) at 00:25| Comment(1) | 評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
その時代ならば「職業野球」と…!
もとい、今回の話には3つの論点が混在してる上に3つの視点があってややこしくなってると思います。まあ私のプロ野球ファン的良心に従い、意見を述べるつもりです。おそらく長くなると思うので記事として書いてTBします。

P.S.彼のジャーナリストとして自分の言葉に責任を持つという態度は非常に尊敬しています。
Posted by obu at 2011年03月22日 21:46
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